たけのこ(筍・竹の子)は春の訪れを感じさせる食材の一つですね。
甘さと旨味があり、コリコリとした食感も美味しいです。
普段たけのこを買って調理する機会が少ない方も、水煮の缶詰やラーメンの中に入っているメンマ(シナチク)としてたけのこを食べているのではないでしょうか。メンマはたけのこを加工したものです。
日本では京都や福岡がたけのこの生産地として有名です。
そんなたけのこに含まれる栄養素やあく抜き、保存方などをご紹介します!
たけのこのあく抜き
たけのこはえぐみがあるので、あくを抜かないと食べられないですよね。
実は、掘りたてで新鮮なたけのこはアクや苦味が少ないので生で食べることが出来るんですよ。
たけのこは時間が経つとえぐみが出てくるんですね!
ですが、通常スーパーなどでたけのこを買う場合は時間が経ってしまっているので、あく抜きをしてから食べますよね。
面倒に感じるかと思いますが実際にやってみると全然難しくないんですよ。
米ぬかを使うのが一般的かと思いますが、米ぬかがなくても家庭にあるお米でしっかりあくが抜けるんです。
基本的なたけのこのあく抜きの方法をご紹介します。
【たけのこの湯がき方(あく抜き)】
①たけのこを洗って、皮を2〜3枚剥がす
②穂先を数cm斜めに切り落とす(断面が広くなることで火が通りやすくなる)
③根本の黒いゴツゴツした部分を削ぎ落とす
④穂先から根本まで縦に1本切込みを入れる(皮を剥がしやすくするため)
⑤鍋にたけのこを皮付きのまま入れて全体が浸るくらいの米のとぎ汁・鷹の爪(お好み)を入れる
生米でも代用できますよ!米の量はたけのこの本数✕大さじ3を入れてください。
⑥火加減は沸騰するまでは強火、その後は弱火でコトコト1時間ほど湯がく
この間に水が減ったら、足しましょう。
たけのこが浮いてこないように落とし蓋をするといいですね。
竹串が入り、たけのこが柔らかくなったら火を止めて半日ほど冷ましてから皮を剥いてくださいね。
ポイント!
★皮付きのまま湯がくことでたけのこが柔らかくなります!
★たけのこが大きい場合はあくが強いので、米のとぎ汁に加えて生米も入れるといいですよ。
★火を止めたら流水ではなく、そのまま冷ます!あく抜きがさらに進むんです。
たけのこの栄養
たけのこにはとっても優れた栄養素がたーっぷり含まれているんです。
聞き慣れないチロシンという成分には驚く効能があるんですよ!
それでは順番にご紹介しますね。
チロシン
たけのこの切り口部分に白い粉が付いているのを見たことないですか??あの粉の正体がチロシンです!
アミノ酸の一種で、たけのこの旨味成分なんです。
チロシンは脳や神経の活動を活発にして集中力、記憶力アップに繋げてくれるんですよ!
ストレスの緩和や精神の疲労回復にも効果があるんです。
やる気がでないなぁ〜とか鬱っぽいかなぁ〜なんて方は、意識してたけのこを食べてみるといいですよ!
今ではチロシンのサプリメントも出ていますよ。
カリウム
体内の水分や塩分の調整をする働きがあって、むくみ解消に効果が期待できるんですよ。
高血圧の予防や筋肉を正常に収縮させる効果もあります。
通常カリウムは水に溶けやすいのですが、たけのこのカリウムは茹でても減りにくい特徴があるんですよ!
たけのこは下茹でが必要なので、これはありがたいですよね。
カリウムは汗などで体外に流れちゃうんですよ…。
汗をかきやすい、下痢気味、利尿作用のあるコーヒーをたくさん飲む方などはカリウム不足になりやすいのでしっかり摂りましょう!
食物繊維
便秘解消や大腸がん予防に効果的です。
腸を健康に保つことが身体全体の健康にも繋がると言っていいほど、大事なんですよ!
たけのこの食物繊維で腸内環境を正常に保ちたいですね。
コレステロールを体外に出してくれる働きもするので動脈硬化の予防にもいいですね。
たけのこの旬
和食や中華料理の食材で欠かせないたけのこ。
3〜5月頃が旬になります。
たけのこは「筍」と書きますが、これは「一旬(10日間)で竹まで成長する」というところから来ているそうです。
たけのこは本当に成長が早いんですよ。なんと、1日で80cm以上伸びるんです!!
驚異的な成長力ですよね!
時間があれば伸びていく過程をボーっと眺めていたいなぁ〜なんて思います(笑)
たけのこの保存方法
たけのこを保存する際は事前に必ずあく抜き作業を行いましょう。そうしないとえぐみが強くなり、たけのこも固くなっちゃうんです。
そして、密閉容器に水とたけのこを入れます。
水を定期的に替えることで1週間以上もたせることができるんです。
茹でたたけのこからもあくが出るので水の交換が必要なんです!
たけのこの冷凍保存はあまり聞かないかと思いますが、出来るんですよ。
冷凍する場合はたけのこを薄くスライスして、水気を切って下さいね。1ヶ月ほど保存が出来ますよ!
まとめ
たけのこは美味しいだけではなく、私達の健康にとっても密接な野菜だったんですね。
旬の時期になると多く出回ります。時間が経つと鮮度が落ちてしまうので、たけのこ掘りをして美味しいたけのこを食べるのもいいですね。
しっかり下茹でと保存をして少しでも長い期間、美味しく食べましょう。